坂道にて、擁壁に落ちる電線の影。
これはこれで美しいではありませんか、ねえ、祥士先生?
坂道にて、擁壁に落ちる電線の影。
これはこれで美しいではありませんか、ねえ、祥士先生?
桑の葉ラテを飲んだりしつつ中之条町を散策中、大國魂神社にも参拝に立ち寄り。
すると社殿と言うには背高でいささか珍妙な建物があり、格子の隙間から中を覗き込むと
そこには旧須賀神社本殿(中之条町指定重要文化財・注)がありました。
つまりこの貴重な社を覆い屋で保護している訳ですね。
思いがけず素晴らしい建築と出会う事が出来ました。
(注)以下、案内板の同町教育委員会による記述を書き写します。
この建物は一間社入母屋造(いっけんしゃいりもやづくり)で、屋根を銅瓦(どうがわら)葺としていま
す。向拝(こうはい)を軒唐破風(のきからはふ)とし、正面に千鳥破風(ちどりはふ)を付けています。
壁面に彫刻を嵌(は)め込み、尾垂木(おだるき)を竜頭、軒支輪(のきしりん)を彫刻板支輪とし、繋虹
梁(つなぎこうりょう)、水引虹梁(みずひきこうりょう)、内側の手挟(たばさみ)、脇障子(わきしょうじ)
を透彫(すかしぼり)にしています。さらに、軒は垂木を用いずに彫刻を施す彫刻板軒とし、向拝柱には
葡萄が巻き付いています。彫刻を多用して、建物が彫刻の塊のような外観を呈しています。
この建物のように、欅の木目を生かして、建物全体を彫刻で埋め尽くす素木造(しらきづくり)の建築
は、北関東神社本殿建築の、幕末の一様式として特徴的なものである。この建物は装飾化建築の発展過
程を知るうえに貴重な遺構です。
建造年代は、建築の各種特徴から十九世紀初期~十九世紀中期頃と推定されます。
とある洋菓子屋さんの外壁。
タイルと言うより、もはやテラコッタと呼ぶべき重厚感。
出隅の役物もちゃんとしています。
私が強奪、もとへ、母から貰った、二条駿河屋の茶菓子。
菜の花と松葉でしょうか、誠に美味しゅうございました。
姉の店へ行く途中に
火の見櫓がありました。
古い外壁を小豆色のサイディングで覆った店舗併用住宅。
木製建具との取り合わせと言い、何処となく中村好文(注)風の好い感じ。
しかし、残念ながら既に取り壊されてしまいました。
(注)中村好文(なかむらよしふみ・1948~)は日本の建築家、日本大学教授。
主な作品に「上総の家」「museum as it is」「伊丹十三記念館」ほか多数。
メタセコイヤの若葉、4月10日に撮影。
俗に「赤ちゃんは何でも可愛い」と言いますが、本当ですね。
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