肥前国庁跡資料館を後にし、高速バスで福岡空港へ。
ここ数日会社に泊まり込んでいたので、もう4日も風呂に入っていない、クッセェ~。
その上この日は季節はずれの暑さ、三つ揃いのスーツを着ていたので汗ビッショリ……。
とりあえず空港ビルで豚骨ラーメン(餃子付)を食べました。コレハ欠カス訳ニハイカナイノダ。
ラーメンでさらに汗をかき「あぁ、ひと風呂浴びたいなぁ」と思っていたら、福岡空港の有料ラウンジにシャワー室を発見!
利用料金840円なり。少々高いとは思いましたが、我慢出来ずに利用してみました。
鏡台付きの個室は広く、鍵がかかるので荷物も安心、タオル・石鹸付きでドライヤーも貸してくれます。
さらにシャワーブースも1畳強の広さと、なかなか快適です。
シャワーを浴びて缶ビールを飲んだら、えらく酔っ払ってしまいました。とても眠くなったので早々に搭乗口へ。
するとゲート内にもカウンター形式の軽食のお店が。
「せっかくだからゴボウ天ウドンも」とまた食べてしまいました。酔いによる感覚の麻痺。
ちょっと食べ過ぎたぁ、ベルトが締まらん……。
緩やかな曲線の場合には、木材を曲げて用います。
小さな部材ならば人力で曲げて適切なカーブを作り出すことが出来るのです。
写真はあるお寺の小さな門(拙作)。

下は工事前に大工さんが作った原寸模型です。


切妻屋根の鬼瓦から外側は箕甲(みのこう)と呼び、少し勾配を付けるのが慣例です。
この部分は軒反りとの関係から3次曲面になり難しい仕事になりますが、木材の弾力性を利用して巧みに解決しています。
(2006年10月11日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載 一部加筆修正)
先日、肥前国庁跡資料館の一年点検に行ってきました。
小一時間ほど、ひと通り点検をして、その後不具合部分の対策について打合せをしました。
利用者の評判はなかなか良いとのこと、関わった者としては嬉しい限りです。
中にはオシャレなお蕎麦屋さんと間違えて入ってくる人もいるとか……(苦笑)
その後雑談中に、市の担当であるMさん(竣工後に市町村合併があった為初対面)が
「山本さんのブログ(コレのこと)を拝見しましたヨ」
とおっしゃり、ビックリ!!
やはりブログには下手なコトは書けませんね!
皆様もお気をつけください(笑)

隣りの畑でコスモスが綺麗に咲いていました。
伝統的な日本建築は軒線の美しさが命、といわれます。
屋根が端部に向かって反り上がっている様子は実に美しいですね。
こうした曲線は、軒先の部材を削り出して作ります。
容易に削ることのできる木材の特性を巧みに利用しているのです。


写真は拙作「鞠智城長者山展望広場休憩所」の工事風景です。
地垂木(じだるき)の上に木負(きおい)という部材を取り付けたところ、この上に飛檐垂木(ひえんだるき)がのります。
木負が隅に向かって緩やかな曲線を描きながら反り上がっているのが分かります。
(2006年10月11日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載 一部加筆修正)
細い木材であっても、組むことで頑強な架構を作ることが出来ます。
各地に残る古い寺社や民家にその美しい実例がたくさんありますね。
組み合わせる木材どうしの断面欠損を減らす為、仕口・継手(しぐち・つぎて)と呼ばれる様々な工夫を先人達が考えてきました。
我が国が世界に誇る文化と言えましょう。

写真は拙作「Y邸」(福島県)の小屋組です。
敷き桁と陸梁とは渡りアゴという段差を付けた仕口で納め、隅木や合掌など部材が集中するところではカブラ束(八角形断面の柱状の部材)を仲介させ、
各部材の断面欠損を減じています。
(2006年10月11日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載 一部加筆修正)
今回は家づくりに馴染みのある木材についてお話します。
木は、柔らかく加工しやすい上に強度もある、実に優れた素材です。使い方さえ誤らなければ、耐久面ではコンクリートや鉄にも優ります。
実際にはどのような用い方ができるでしょうか?
ログハウスのように丸太をそのまま積み重ねる方法があります。
これは最も単純で簡単ですから、人類が木材を建築に利用する際、最初に思い付いた方法かもしれませんね。
木材は繊維に対して横からかかる力には弱く、またこの方向が一番乾燥収縮するので、積んだ場合は必ず沈下します。
そのことさえ踏まえておけば、様々な応用が出来るでしょう(博物館等の収蔵庫にはこの方法がよく用いられています)。

写真は拙作「肆木の家2」(福島県・広瀬鎌二と協働)の浴室壁にサワラの角材を積んで用いたものです。
(2006年10月10日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載 一部加筆修正)
俳優の丹波哲郎さんが亡くなりました。
学校を出て最初に勤めたアトリエ海のボス・塩脇裕さんが任侠映画マニアで、
洗脳された私は、休みの日にしばしば新宿昭和館へ古いヤクザ映画を見に行っていました。
丹波さんは、菅原文太さんや梅宮辰男さんの主演映画にも数多く出演されていたんですね。
若い頃の丹波さんもとても格好良かった。
英語に堪能だそうで、「007は二度死ぬ」にもボンドを助ける日本人役で出演されていましたね。
我々の世代は「キーハンター」での帽子投げや「Gメン75」で並んで歩くお姿が強く印象に残っています。
享年84歳とのこと、ウチの父よりも年長だったんだなぁ……。
心よりご冥福をお祈りいたします。
先日のこと、猫の額のような庭にある樹木の剪定及びそれらに巣食う毛虫退治をしました。
狭小敷地の悲しさ、少し放っておくとすぐ枝が伸び、お隣まではみ出してしまいます。
毛虫の方は、父が試みに消毒液を少し弱めにして散布してみたら(環境に配慮してみた由)、大量発生の憂き目に至ったそうです。
出入りの植木屋さんは暮れに1回来るだけなので、春~秋には家人で適宜剪定をします。
敬老の日前だったので、年老いた両親への勤労奉仕というわけです(笑)
毛虫は枝ごと剪定しバケツで水攻め、その後少し強力にした消毒液を散布。
自分も薬品を浴びてしまうので、いったん風呂で身体を洗い、今度は剪定作業です。
高枝切鋏みを使って作業するのですが、下から見上げるとなかなか切るべき枝が特定出来ません。
難儀しながら2時間ほど作業しました。
上ばかりを見続ける作業なので首が痛いです。翌々日に案の定、筋肉痛になりました。

さて、この話には後日談があります。
翌日の夜から、身体に虫刺されのような湿疹が沢山出てきて痒い痒い!
おかしいなぁ、毛虫には決して触れないよう、最大限の注意をはらったのに……。
皮膚科の先生がおっしゃるには、「毛虫皮膚炎」というそうで、毛虫に直接触らなくとも、毛虫の発する毒素(?)が体内に入ってしまうことで発症するとのこと。
やはり慣れないコトはするもんじゃぁアリマセン。
皆様、くれぐれも毛虫にはご用心!!
壱岐から高速船で博多港に戻り、タクシーで天神の街へ。
今宵は知り合いと久しぶりの再会。
ご一緒するのは、去年佐賀の仕事で協働した2人のデザイナー、MさんとUさん、私の頼れるアニキ達です。
待ち合わせ時間が迫っていたのですが、財布の中がスッカラカン。
このままではマズイので、運転手さんに頼んで銀行に寄ってもらうことにしました。
しかし渋滞に巻き込まれ、気が付けば既に待ち合わせ時間を過ぎています。
慌ててキャッシュコーナーへ飛び込み、5万円ほど引き出そうと思ったけれど、
千円札が無いとタクシーの支払いに困るので、4万9千円にしました。
すると何を押し間違えたのか、なんと千円札が49枚出てきてしまった!
あまりの厚みで財布に入りきらないのです……。
なんともドジなお話でございました。
先週の木曜日、仕事で長崎県壱岐市へ出張しました。
朝一番の船で島へ渡り、午前中はレンタカーを駆って役所回り、午後は建主との打合せです。
残念なことに雨が降ったりやんだりとあいにくのお天気……。
それでも美しい景色の中のんびりと運転するのは気持ちの良いものです。
途中、稲刈りの風景に出会いました。


帰りは18:10発の高速船で博多へ。
九州は東京に比べて日が長いのですが、乗船して間もなく日没です。

大分日が短くなってきましたね。
秋の気配を感じた一日でした。