「土蔵のある家」で、不思議な因縁を感じることがありました。
この仕事は福島の先輩Mさんから紹介された仕事で、建主とはそれ以前にお会いしたことはありませんでした。
ところが、建主のお兄様が偶然にも私の父と知り合いでした。
また、建主が通う小唄教室のお仲間が、姉の友人のお母様でした。
さらに、建主が檀家を勤めるお寺に、特攻隊で戦死した私の伯父と祖母(故人)の手紙が残されていたのです。
福島県の太平洋側に原町(ハラノマチ)というところがありますが、特攻隊はここから出発したそうで、そのため遺族会がしばしば現在の
自衛隊基地を訪れたそうな。祖母の手紙というのはおそらくその関係でしょう。
10年ほど前、師・広瀬鎌二の下で最初に担当した仕事は、宮崎県にある「西都原古代生活体験館」でした。
伯父は西都原(サイトバル)古墳群のすぐ向かいにある新田原(ニュウタバル)基地で最後の補給をした後、フィリピンで戦死したということで、
工事期間中に両親が西都を訪れ、現在の自衛隊基地で献花をさせていただいたこともあります。
「西都原古代生活体験館」といい「土蔵のある家」といい、会ったことの無い伯父が、そっと私を護ってくれているような気がしています。
17歳の頃、バーバラ・ヘンドリックスの「Negro Spirituals」に出会いました。
レコード屋で流れていたのが気に入って即座に購入したものです。
「しずかに揺れよ、懐しのチャリオット」を聴いて、不覚にも涙を流しました。なぜだか私の感情を揺り動かしたのです。
三浦淳史氏による解説に
「黒人霊歌は(中略)そのもっとも暗い表現においても、希望があり、そのもっとも陽気な歌においても、反省がある」
と、あります。
あれ以来、元気が無い時はこの曲に励まされてきました。
今でもとても大事なレコードです。
我が家にある猫の額のような庭でも鳥たちが訪れます。
スズメ、カラス、ハトは勿論ですが、シジュウカラ、ツグミ、ヒヨドリ、ごく稀にジョウビタキ、ウグイスなどもやって来ます。
私が好きな鳥は、梅の花が咲く頃やって来るメジロです。
ツバキや梅の花の蜜が好物のようです。大きさも色合いも可愛らしく、なんとか写真に撮ろうと思うのですが、すばしっこくて未だかないません。
この鳥を見かけるようになると春が近いのを感じます。
(画像はミニネットZOOさんから拝借しました)
今日から日々徒然に感じたことを書いていこうと思います。
2月中旬に山形の親友M君を訪ねました。
大変喜んでくれ、山寺へ連れて行ってくれました。
冬なので観光客はほとんどいません。鐘楼で猫が昼寝をしていました。
私が近づいてもピクリとも反応しません。袴腰の土台にちょこんと寝ているのが、とても可愛いですね。