ウチのビートル

我が家の家宝、ビートル君を紹介します。

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名前:フォルクスワーゲン タイプ1(1500・右ハンドル)
愛称:ビト君
年齢:38歳(1968年生まれ)
性別:不明
色 :グレー

購入したのは5年ほど前。
最初はメキシコ製の新車を購入するつもりで、幾つかお店を回っていました。
念の為、中古車も見てみようと、冷やかし半分で中古車専門店を訪れました。
ところが、そこに置かれていたコイツに一瞬で一目惚れ。
スチールダッシュボードに完全にヤラレマシタ。
その場で購入を決定してしまいました(ちなみにまだ値札も付いていませんでした)。

「リフォーム探訪」 設計:長谷部緑&田代敦久

4月29日に家づくりの会主催の見学会に参加しました。
二人の建築家、長谷部緑さんと田代敦久さんによるタウンハウスのリフォーム作品です。

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こちらが長谷部さんの作品。居間・食堂・台所を回遊でき、見通せるようにした機能的な平面です。
壁には珪藻土(一部に無節の杉板)、床には節のある唐松など、天然素材が多用されています。
照明計画やカーテンボックスの工夫も絶妙。
建主の趣味の陶芸作品や収集品が美しく飾られ、ちょっとしたギャラリーのようで、いつまでも座ってお茶を飲んでいたい、実に居心地の良い空間でした。

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続いて田代さんの作品。こちらは白一色の実にモダンな空間です。
台所と居間との境壁にスリットが切られており、かなり私好み。ウコン色に塗られた壁の振止め鉄筋がアクセントとして絶妙。
床に木目のおとなしいサクラ板を用いているのも効果的です。
絵画や家具にもしっかりモダンな物が選定されていました。
「白い壁・天井は安価なペンキ塗り」とご謙遜されていましたが、出来上がった空間は最高級です。

一度に二人の建築家の作品を拝見出来る機会というのは、めったに無いことです。
長谷部さんの作品はしっとり和み系、田代さんの作品はクールなミニマム系、とお二人の個性の違いが実にはっきり作品に出ていて、とても勉強になりました。

この見学会の後、長谷部さんのご自宅と建築家・坂東順子さんのご自宅にお邪魔しました。
いずれも素晴らしい住宅建築でしたが、未だお腹いっぱいで消化しきれていませんので、このお話はまた後で。

(写真は家づくりの会HPから拝借しました)

「幻燈」 設計:川口通正

川口通正さんは、社会の片隅でくすぶっていた私を表に連れ出してくださった大恩人です。
ご本人には照れ臭くてなかなか言えませんが、昔から私の憧れの建築家でもあります。
「幻燈」は、そんな川口さんの設計した住宅です。
4月23日、小雨そぼふるあいにくのお天気でしたが、さすが有名建築家・川口さん!入りきれないほど大勢の見学者が訪れていました。

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敷地を完全に壁で囲い込み、複数の吹き抜け(坪庭)を配する興味深い構成です。
ヨコミゾマコト氏の美術館をちらと連想しましたが、ここでは概念そのままの単純な表現は巧みに避けられています。
部屋ごとの機能を優先して生まれた適度な凸凹が、平面的にも立体的にも有機的な様相を呈し、坪庭や切り取られた空は一枚の絵として演出されています。
あまりに心地よいので、見学待ちの人が大勢いるのにもかかわらず1時間近くも佇んでしまいました。
道路側は現代の町屋として実に端正にまとめられています。都市型住宅立面のひとつの解になりうるものです。
川口さんの伝統への想い(愛)を強く感じることの出来たとても有意義な一日でした。

夕焼け(06年4月21日)

ボーっと空を眺めるのが好きです。
先週の金曜日、東京地方ではとても美しい夕焼けを見ることが出来ました。

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白いタイルやクロス壁に西日が差して橙色に染まるのを見ると、なんとも郷愁を誘われます。

親和銀行東京支店(設計:白井晟一 1963年)

白井晟一の親和銀行東京支店の取り壊しが始まっています。
私はこの建物が大好きで、銀座を歩くたび見に行っていました。

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花崗岩張り低層部の艶かしさ、それとは対照的な硬い表情の濃紺タイル張り高層部。
その境は少し引込ませて有孔ブロンズパネルを配し、上部が浮いているように見せています。
近代建築の巨匠の作品ですら、わずか40数年で消え去っていきます。
悲しいことです。

散歩

午前中激しく降っていた雨も、昼過ぎにはカラリと晴れ上がり、
3時のオヤツの後、気分転換に目黒不動尊に散歩に出かけました。

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八重桜がちょうど満開です。

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モミジの新緑も実に鮮やかでした。

「荏田の家」 設計:光風舎/吉原健一

4月16日に家づくりの会主催の住宅見学会に参加しました。
今回は光風舎/吉原健一さん設計の「荏田の家」です。

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内部は板床、珪藻土コテ塗りの壁、EP塗装の天井からなる優しい色使い。
その中で、サッシの膳板を鋭角に切り落としてシャープに見せたり、アルミアングルを使った隠し幅木・廻縁などが空間を引き締めています。
木材の色合わせが実に見事です。シナ合板フラッシュ戸も決して安っぽく見えません。
吉原さんにうかがったところでは、各部材の杢目や色味を慎重に吟味するのだとか。
照明器具を見せないことにも徹底していて、絵画などの飾付が、生成り色の空間を美しく彩っていました。

(写真は家づくりの会HPから拝借しました)

関連記事
+-daily memo「住宅見学会-yoshihara

街・住まいづくり市民講座

工学院大学と家づくりの会が「街・住まいづくり市民講座」を開催します。
山本も5月27日にお話をさせていただく予定です。
皆様の御参加をお待ちしております。

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《街・住まいづくり市民講座》
★テーマ  街と住まいづくりの今を伝える
★日 時  5月13日(土)/20日(土)/27日(土)
各回午後3時~5時30分
★対象者  住まいづくりに関心のある一般市民・工学院大学学生
★参加費  無 料
★会 場  工学院大学新宿キャンパス 建築学科 6階0652
新宿区西新宿1-24-2
(新宿駅 西口徒歩5分/都庁前駅 直結
★定 員  各回 60名(先着順・要予約)
★申込先  氏名・住所・参加人数・連絡先電話等を下記まで。
NPO法人家づくりの会
TEL03-5771-6051 FAX03-5771-6052
申し込みのページ→https://www.npo-iezukurinokai.net/apply/apply.html

各回講師とテーマ
★5月13日(土)
工学院大学 谷口宗彦教授(建築家)「世界の住環境の住まい」
建築家 半田雅俊 「長持ちする住いづくり」
建築家 藤原昭夫 「敷地条件等のゆがみを建築で正す手法と事例」

★5月20日(土)
工学院大学 望月大介教授(建築家)「風土と住まい」
建築家 十文字豊 「都市の住まいに自然を生かす」
建築家 川口通正 「狭小敷地の住まいづくり」

★5月27日(土)
工学院大学 宮澤健二教授(構造家)「住まいと構造」
建築家 山本成一郎「伝統木造技術を現代に生かす」
建築家 濱田昭夫 「小さな街並みと丈夫な住まいづくり」

●27日(土) PM6:00~  最終回懇親パーティー
最終日27日、講座終了後、大学内食堂ホールにて
同講師、教授と建築家、参加者との自由参加による歓談を予定
しております。お気軽に多くの参加で、住まいづくりへの知識
が深まることを願っています。

★主催 街・住まいづくりの今を伝える実行委員会
委員長 工学院大学教授谷口宗彦
NPO法人家づくりの会 代表理事 半田雅俊

ミニカー

完成の半年後に鞠智城長者山展望広場休憩所を再訪しました。
せっかく熊本まで来たので、レンタカーで阿蘇山へ足を延ばし、その後湯布院へ行き一泊。
翌日は湯布院の町を観光しました。さすが観光地だけあって多くのお店が並んでいます。
そんな中で私の目を引いたのは九州自動車歴史館。ここには多くのヒストリカルカーが展示されているのです。

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ミュージアムショップでビートルのミニカーに一目ぼれ、即購入しました。
整備士や工具類などもリアルに作られていて、とても可愛いでしょう?
湯布院に行って、温泉や特産品には目もくれずミニカーを買って帰るバカは、きっと私だけでしょうね(笑)。

映画「転校生」と尾道

「転校生」は、監督:大林宣彦、主演:小林聡美、尾美としのり、による映画です。
私が高校2年生の春のこと、友人のK君から「無料招待券があるから」と誘われ、なんの期待もせずに見に行きました。
ところが上映終了後、私は感動のあまり席を立つことも出来なかったのです。
家に帰ってもなんだか落ち着きません。当時大好きだったテレビ番組「俺たちひょうきん族」も上の空で眺めていました。
観たい、また観たい…。
結局、翌日もお金を払って映画館へ入ることになりました。
以来、友人を半ば脅迫して映画館に連れ込むことに情熱を注ぎ、何十回観たことでしょう。犠牲者はかなりの数にのぼる筈です。
この映画を観たおかげで、高校生の間、なんとなく楽しい気持ちで過ごすことが出来ました。
映画というのは凄い力を持っているものなんだ、と思い知らされた最初でもあります。
以来ずっと、小林聡美さんが私の憧れの女性です。

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さて、この映画の何が私を感動させたのか、正直良く分かりませんでした。
でも尾道へ行きたい、行かねばと思いました。
当時の「キネマ旬報」に「画面に溶けてしまいたくなった」という論評が載っていましたが、私もまさにそう思ったのです。
高校2年生の夏、初めての一人旅でした。
新幹線で福山に着いて、ここから尾道までは普通列車に乗り換えです。
福山城のシーンもあったことだし寄ってみるか、と駅を出ました。
おそらくここが撮影場所だ、と思われる所へ行くと、ひとりの男が佇んでいます。
「邪魔だなぁ、早くどこかへ行ってしまえ」
などと思いつつ彼が去るのを待っていると、その男が話しかけてくるではありませんか。
そして話をするうちに、困ったことに彼が私と全く同じ目的で尾道を目指す旅行者であることが分かりました。
彼は私より少し年上で、ちょっと根暗そうな人でした。
でも話が合わない訳がなく、その後3日間も仲良く一緒に行動したのです。
一人旅ではなくなってしまいましたが、楽しく懐かしい思い出です。