「Apartmentなかなか」 設計:泉幸甫

5月21日(日)の午後、泉幸甫さんの新作「Apartmentなかなか」を見学に出かけました。
家から徒歩で30~40分の距離。天気も好いので、散歩がてら歩いていきました。
門をくぐり素敵な庭を眺めながら階段室に入った途端、空気が一変します。

01160923%e5%b7%ae%e3%81%97%e6%9b%bf%e3%81%88%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%97

02160923%e5%b7%ae%e3%81%97%e6%9b%bf%e3%81%88%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b7%e3%83%a3%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%bb%e7%b8%ae%e5%b0%8f200x150

こんな階段室を経由して自室へ至る居住者はなんと幸せなことでしょう!

1~2階が賃貸アパートで、3階がオーナーの住居となっています。
3階のドアを開けると、バルコニーにて既に宴会が始まっていました。
そこには泉さんを中心に、家づくりの会のお仲間、小林英治さん、藤原昭夫さん、田中ナオミさんらのお姿も。
泉さんから「ほら、コッチコッチ」と声をかけていただき、見学もそこそこにドッカと座り込んで、宴会に参加してしまいました。
後から川崎君子さん、川口通正さんも加わり、お酒を頂きながら、泉さんからこの建築についてのお話をうかがいました。
1~2階は2つの階段室を耐震コアとしたRC造、最上階は一部RC壁を併用した鉄骨造となっています。
構造上では建築基準法による規定の2倍以上の安全性を確保したそうです。

インテリアはもちろんのこと、外構や階段室などの共用スペースに至るまで、非常に細やかにデザインされており、
そこに居ることがとても心地好い建築でした。

関連記事
コラム「Apartmentなかなかー2
ひとりごと「階段室

捨てようにも捨てられないもの-7「終わりに」

俗に「紺屋の白袴」などと申しますが、私の自宅は父が建てた家で、自身で設計したものではありません。
いずれ自分の手で建替えたいと思っていますが、それまでに荷物を整理しておかなければ!!
出来るでしょうか? 無理でしょうか? どっちでしょうか?

(2006年4月2日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

捨てようにも捨てられないもの-6「便利な納戸」

これまでお話してきたようなものを、とりあえずどこかに収納しておく、これが一番の解決策かもしれません。
そんな意味で、家にはやはり納戸が必要ですね。
私の師は建築計画学を研究していましたが、収納について
「多くの事例から収納面積と持ち物の関係を調べたが、結局分かったのは収納面積が広くなれば持ち物が増える、という当たり前のことだけ!」
と申しておりました。
私の経験では、延べ面積の2割くらい収納面積がある(押入やクロゼットも含め)と、暮らしやすいように思います。

01160920%e5%b7%ae%e6%9b%bf%e3%81%88

写真は拙作「土蔵のある家」です。
この家では変形9畳の納戸と広い小屋裏収納を設け、重くて運びにくいものは納戸に収納出来るようにしています。

(2006年4月1日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

捨てようにも捨てられないもの-5「家具など」

幼い頃に使った勉強机や壊れてしまった椅子なども、捨てるに忍びないものです。
お子さんが巣立っていったご家庭で、親御さんが子供部屋を当時のままにしておられる例を良くお見かけします。
思い出の詰まった物を処分するのは、簡単そうでいて、なかなか難しいことですね。

(2006年3月31日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

御礼

「街・住まいづくり市民講座」は、おかげさまで大盛況のうち終了しました。

0103%e3%83%bb060527%e8%bf%bd%e5%8a%a0160916%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0200x300

ご来場いただいた皆様方、どうもありがとうございました。

関連記事
一級建築士-TAC濱田建築設計事務所「市民講座が盛況に終了

捨てようにも捨てられないもの-4「ビデオテープなど」

昨日の音楽に関する話と同様、8ミリフィルムやビデオテープも困りますよね。
DVDに変換すれば良いのでしょうが、そのための機材を購入したり、変換作業に時間がかかったり、実に困ったことです。
なんとなく家電業界に踊らされているような気もして……。
皆さんはどうされていますか?

(2006年3月30日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

捨てようにも捨てられないもの-3「レコードなど」

我が家にはレコードが数百枚あります。
勿論全てが私のものではなく、家族のものも含まれています。
父のコレクションの中にはビニールの封を切っていないものまでが……。
CDを始めとするデジタル音源が主流になった今日、なんとか全てをデジタル変換しようと考えるのですが、とても時間がありません。
他にもカセットテープの山があります。
テープの中には私や兄弟の幼い頃の肉声など、ちょっと捨てるに忍びないものが多くあります。
どうしたら良いか頭を悩ませる今日この頃です。

本当は拙文全てに、我が家の現状写真を添付するつもりでおりました。
しかし投稿前に家族の検閲にひっかかりまして、掲載が不可能となってしまいました。
地球の、もとへ、我が家の平和を守る為、なにとぞご容赦ください。

(2006年3月29日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

捨てようにも捨てられないもの-2「古雑誌」

学生時代から絵画や建築が好きだったので、関連雑誌をよく購読していました。
ある日、一念発起して雑誌の山をバラバラにして、良いと思う部分だけを取りまとめました。
これを全部スキャナーで読み込んで、コンピュータ画面上で整理、データベース化を……、
などと薔薇色の未来を考えたのですが、結局放りっぱなし。
もう何年もこの状態が続いています……。

(2006年3月29日  家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

捨てようにも捨てられないもの-1「楽器」

今週担当の山本成一郎です。当会に入ったばかりのピカピカ(?)の1年生です。どうぞよろしくお願いします。
さて、家を新築したり改築したりする際、どうしても荷物の整理が必要になりますね。
今週は私の恥をさらしつつ、どなたにでもある「捨てようにも捨てられないもの」についてお話してみましょう。

01%e3%83%bb160920%e7%b8%ae%e5%b0%8f200x242

写真はガットギター1本、エレキギター1本、エレキベース2本。いずれも15年以上使っていないもの。
場所をとるので非常に困るのですが、アマチュアバンドをしていた時の思い出が詰まった大切なものなので、どうにも捨てられません。
皆さんも似たような物をお持ちではありませんか?

(2006年3月27日 家づくりの会HP「建築家と話そう」より転載)

「若葉台の家」 設計:坂東順子

長谷部緑さんの「桜ヶ丘の家」を見学した後、長谷部さんと一緒に「若葉台の家」へうかがいました。
「若葉台の家」は坂東順子さんの設計アトリエ兼ご自邸です。
周辺は電線の地中埋設(無電柱化)がされており、緑道なども整備された非常に好い環境です。

01%e3%83%bb160916%e7%b8%ae%e5%b0%8f205x300

上の外観写真から分かるように2つの箱を45度振って並べています。
各々の外壁を塗り分けた明快な構成で、実に私好みの建築でした。

左の赤い箱は、スリット状の吹き抜けを挟んだ4層のスキップフロアによる構成です。
天井の高い居間・食堂の上に、子供室や書斎が完全に囲われることなくオープンな形で浮かんでいます。
居間から各部屋へ声が届き、なんとなくお互いの気配を感じ取れるのです。

アトリエは45度振られた右の白い箱に配され、独立性が保たれています。
それでいて、居間との間の透明ガラスを通して設計作業中にも家族の様子が分かるそうです。

私がお邪魔した時、既に日が傾き始めていました。
先に来ていた田代敦久さん、菊池邦子さん、そして長谷部さん、坂東さんご夫妻とお酒を飲みながら楽しくお話することが出来ました。
心地よい空間にすっかりひたりきってしまい、夕食の時間までお邪魔してしまいました。

(写真はJ環境計画のHPから拝借しました)