法政大学55年館(設計:大江宏 1955年)の青を基調とした市松天井。
この時既に、後に続くポストモダンへの試行は始まっていた、と私は考えます。
元々は数奇屋風であったと思われる住宅。
木部は敢えて白く、外壁は橙色に塗り、全く様相の異なる民家となっています。
夕焼け雲が様々な色に染まる頃。
それを眺めるのは私にとって至福の時間です。
建築史家でありつつ建築家としても数々の問題作を世に問い続ける藤森照信氏。
そんな氏の手になる「高過庵(たかすぎあん)」(2004年完成)。
ツリーハウス的に見えますが
樹皮は真鍮釘で留められています。
無理矢理歴史的建造物で探すと、日光東照宮・唐門や拝殿(いずれも国宝)の柱レリーフに、同様の手法を見出す事が可能。
歴史を深く知るが故の豊富な技術的知見に根差しつつ、敢えて斬新な造形を求め続ける藤森氏。
これからも目が離せません。
冬、寒風吹き荒ぶ中を歩いていると
路面の暖色すら有難く感じてしまいます。
東北新幹線の車窓より。
アパートの配色に惹かれました。
神保町にて、いわゆる看板建築。
唐破風に2連アーチ、自由奔放なのであります。
JR大久保駅前にド派手な外壁のお店ありけり。
飲み屋と思召せば、いざ確かめに行かんと欲せども
飲酒医者に禁じられる身なれば、諦めて帰途に着けり。
口惜しや。
早大OBである私達夫婦には、毎月「早稲田学報」なる冊子が届きますが、殆ど見る事がありません。
先日久しぶりに頁をめくってみたら、画家・藪野健先生による画文が掲載されていました。
藪野先生には、私が建築学科2年生の時に演習の授業で御指導賜りました(同科目では他に故・池原義郎先生、鈴木了二先生等)。
先生の描かれる、スペインの様々な色の土と真青な空の絵(注)も大好きで、真似した事もございます。
75歳にして未だ大変お元気な御様子、益々の御活躍をお祈りする次第です。
(注)薮野先生の絵に興味のある方は、府中市美術館HP内のコチラを御参照ください。
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