鬼才・渡邊洋治(1923~1983)による「軍艦マンション」こと第三スカイビル。
その屋上・手摺壁を御覧下さい。

住戸ユニットの規則的な集積と比べ、極めて手捻り(てびねり)的です。
間違いなく師である吉阪隆正(1917~1980)の影響でしょう。
鬼才・渡邊洋治(1923~1983)による「軍艦マンション」こと第三スカイビル。
その屋上・手摺壁を御覧下さい。

住戸ユニットの規則的な集積と比べ、極めて手捻り(てびねり)的です。
間違いなく師である吉阪隆正(1917~1980)の影響でしょう。
助手席から見る風景。
最高裁判所(1974年竣工)、建築家・岡田新一(1928〜2014)によるもの。

20年ほど前、故・岡田先生御自らこの建物を御案内下さるという望外の機会を得ました。
見学者は極少人数、どういう経緯で私のような者がそこに潜り込めたのか思い出せませんが、
中には故・鈴木博之(1945〜2014)先生など錚々たる方々が居らしたと記憶します。
見学時、岡田先生がユーモアたっぷりに
「全てに御影石(ミカゲイシ)を用いる訳にはいかないので、裏の方は見掛け石(ミカケイシ・注)」
と仰ったのを思い出します。
先日書いた通り、あの時は何も分かっていなかった、もっと勉強しておけば良かった、と思う次第です。
(注)要するに、見掛けを似せた擬石を採用したという意味です。
誠に残念な事に、この度の豪雨により多くの方が亡くなりました。
心からお悔やみ申し上げます。
未だ行方不明の方も相当いらっしゃいます。
その方々の御無事と一刻も早い救助をお祈り致します。
以前も触れた新宿駅西口広場における歩車の境目部分。
自動車の回転半径や斜路勾配等への配慮により出来上がった曲線。

そのうねるようなカーブが、まるで生物の身体の襞(ひだ)を思わせます。
(注)「新宿駅西口広場」は、建築家・坂倉準三(1901~1969)率いる坂倉建築研究所の設計により、昭和42(1967)年に完成しました。

小田急デパートより新宿駅東口を望む

先に御覧に入れた夕焼けのメイキング画像です。

今日の夕焼けは大変美しゅうございました。
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