見学させていただいてから随分時間がたってしまいました。
4月29日「リフォーム探訪」 に参加した後、長谷部緑さんのご自邸「桜ヶ丘の家」にお招きいただきました。
地下に長谷部さんご夫妻の設計アトリエ、その上に木造2階の住居が載ります。
もともと敷地にあった2mの段差を上手く利用したそうです。
平面計画では、部分的に角度が45度振られており、直交座標に慣れた頭が一瞬混乱しますが、
しばらくして慣れてくると、実に効果的で快適なことが分かります。
1階の居間・食堂上部には三角形の吹き抜けが出来ます。
コンクリート壁は1階にも部分的に立ち上がり、木造部分と絡み合います。
上の写真の奥の屋外テラスです。コンクリート打放し壁が道路側からの視線を遮ります。
この作品では、構造が目に見える形で実に明快にまとめられており、使用材料は生地のまま表わにされています。
伝統的な日本建築に通ずる、実に優れた「建築」です。
(写真は家づくりの会および長谷部建築設計事務所のHPから拝借しました)