登龍門

先述の飛龍の翼の有無について続けましょう。
私見ですが、此処では中国故事の「登龍門」の意味が込められていると思われます。
実は中央間の肘木部分は左右とも鯉(ピントが甘くて申し訳ございません)。

01(CIMG3188・20180106)レンズ補正垂直-30角度1度回転・トリミング拡大200×300・露光量ガンマ0.80・コントラスト+33・シャープ強
中央間右の鯉、阿

02左(CIMG3188・20180106)レンズ補正垂直-30角度1度回転・トリミング拡大200×300・露光量ガンマ0.80・コントラスト+33・シャープ強
中央間左の鯉、吽

一対の鯉が、龍門という河を登り切る事で龍へと変貌を遂げる。
即ち、この立身出世の物語を

鯉 → 未だ翼の生えない飛龍 → 飛龍(龍の子供)

と、時間軸における容貌の変化で、表現しているものと考えられるのです。
一見複雑な装飾も、丹念に読み解いて行くと、なかなか面白うございますね。