倉敷建築旅行その3(散策中に気になったモノ)

倉敷の街を歩きながら私が気になったモノです。

道路に面する空調室外機を隠す工夫。

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確かに剥き出しでは街並みと調和しませんよね。

大原美術館の向かい側に建つ大原孫三郎(事業家)の迎賓館の塀です。

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一見何の変哲も無い塀に見えますが、この下見板はなんとチークだとか!
昭和初期のものらしいですが、今でも十分健在です。

歩きながら見つけた下見板に見せかけた可愛らしいポストです。

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蓋を開けると呼び鈴も現れます。
さりげない工夫が実に愛らしいですね。

倉敷建築旅行その2(倉敷のモダニズム建築)

倉敷の街の魅力は、その基本に江戸時代の風情を残しながらも、古今東西様々な要素がモザイク状に程よく散りばめられているところかもしれません。

下は浦辺鎮太郎設計の国際ホテル。

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下2葉は丹下健三設計の旧市庁舎(今は市美術館)。

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いずれも外壁に吹付け材が塗布され、いささか悲しいものがありますが、そのデザインは今でも新鮮です。
国際ホテルの、モダンデザインに日本の屋根のイメージ(?)を盛り込もうとする試みは、十分成功していると思います。
旧市庁舎の方は、コンクリート壁に設けられた目地のデザイン、彫塑的な階段などが実に素晴らしいです。
こちらも日本的モチーフがさりげなく取り入れられています。

倉敷建築旅行その1(倉敷の街を散策)

11月11日から、家づくりの会有志による倉敷建築旅行に参加しました。
お昼近くに倉敷に到着、昼食はレストラン「蔵ぷーら」へ。
このレストランは建築家・楢村徹さんの作品で、古民家を再生活用した建築です。

この日は楢村さん直々のご案内で倉敷の街を散策しました。願ってもないことです。
下写真の右手建物が蔵ぷーら。

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下は大橋家(国重要文化財)の土間部分。

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その後、美観地区を歩きました。
下は大原美術館そばのナマコ壁。

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これぞ倉敷、という感じですね。

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目黒川の紅葉

日曜日の目黒川沿いの様子です。

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川沿いは桜並木になっています。

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盛りを2~3日過ぎた感じでしたが、ささやかな紅葉狩りを楽しみました。

私の設計手法「スケッチと模型で考える」

現在私は40歳ですが、私くらいまでが手書きの図面を叩き込まれた最後の世代ではないでしょうか?
修行時代には、描線の太さや濃さ、果ては紙の種類や鉛筆の尖らせ方まで師匠からやかましく言われたものです。
近年、さすがに世間の動向とは無縁であり得ず、コンピューター画面上での製図、いわゆるCADに転換しましたが、
頭では理解出来ても、身体の方がなかなか順応出来ません。手書きを長く続けた結果、手を動かさないと頭が働かないようになってしまったのですね。
そこで、製図板こそ使いませんが、スケッチを沢山描いてイメージを追い求め、ある程度構想が固まってからCADで図面を引くようにしています。
その時スケッチを描く紙には、コピーをして不要になった紙の裏面などを使います。これが溜まれば溜まるほど、設計の密度が上がっていきます。
さて、ある程度図面で形が決まってくると、模型を作成します。
模型は必ず2種類作ります。
ひとつは建主へのプレゼンテーション用の完成予想模型、もうひとつは構造チェック用の骨組模型です。
構造チェック用の模型にはスチレンボードという素材を使い、架構はなるべく一体には切り出さず、あえて細かい部材に切り分けて接着剤で組み合わせていきます。
模型は50分の1から30分の1程度の縮尺で作ります。したがって材料の強度もそれに応じて低減させた方が理にかなっているわけです。

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このように作ると、計画している架構が剛強であるか脆弱であるか、とても良く分かります。手で押したり揺らしたりすれば一目瞭然です。
保存する上では木(割り箸のように細い角材)で作る模型が最適なのですが、木の模型はいささか丈夫過ぎて分かりにくいのです。
もちろん木で作る場合もあります。

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木で作る模型では、構造的な検討と併せて曲線部分(軒反りや屋根反りなど)の作りやすさを検証します。微妙な曲線を検討するにはスチレンボードだと柔らか過ぎるのです。
特殊な建物では、木材の仕口・継手を検討する為に、スタイロフォームを削り出して10分の1程度の模型を作ることもあります。

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このような模型を構造設計者との打合せに持ち込み、適切な構造壁の配置、部材断面の増減などを打合せします。
さらに構造模型は、大工をはじめとする職人達との工事打合せでも活用されます。
このような私の設計手法は非常に手間がかかりますが、ここまでして初めて安全且つ美しい建築が出来るのだと信じて、日々仕事をしています。

(下写真:小野吉彦 2006年11月1日 家づくりの会「家づくりニュース」06年11月号より転載 一部修正)

忘年会シーズン到来

先日までしばらく風邪をひいて寝込んでしまいました……。
ブログもしばらく滞っておりました。この場を借りてお詫び申し上げます。

さて、病み上がりにもかかわらず、忘年会シーズンが到来。

12月1日は家づくりの会のお仲間、建築家の小林英治さん、倉島和弥さんご夫妻とミニ忘年会でした。
中井のお寿司屋で食事をした後、巣鴨のカラオケスナックへ。
風邪の為しばらく控えていた酒と煙草を堪能し、カラオケも少々♪

続く2日(土)はYahooブログのオフ会です。
この日も小林さんとご一緒して迷亭茶々さんのお宅へお邪魔しました。

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なぜ茶々さんのお宅へお邪魔したか? その理由はこちらから始まる一連の記事をご覧ください。
夕方から深夜まで、奥様の美味しい手料理とお酒をたっぷりとご馳走になってしまいました。
茶々さん、奥様、どうもありがとうございました。

おかげさまですっかり元気になりましたが、長く休んだ分、仕事を頑張らねば!

嬉しい手紙

以前我が社でアルバイトをしていた女の子(大学院生)から手紙が来ました。

就職の報告です。
職場を選ぶにあたり、我が社での経験がとても役に立ったと書いてありました。

まぁ半分以上はお世辞でしょうが、
あの娘がお世辞を言えるようになったこと(笑)、
そして少しは彼女の人生設計の役に立てたらしいことが、とても嬉しく、今夜はとても好い気分です。

いざ倉敷へ

11月11日から家づくりの会有志による倉敷見学ツアーに参加してきました。

この日は出張先の博多から8:49発の新幹線で倉敷へ移動する予定でした。
ところが目が覚めたのが8:30!
15分間でホテルからホームへ行けるか?
かなり難易度の高いミッションですが、チャレンジするしかありません。

するとフロントがチェックアウト客で混雑、タクシーに飛び乗るも道路は渋滞。
なんとか5分前に博多駅へ着いたものの、構内が朝のラッシュ。
人を掻き分け走りましたが、タッチの差で間に合いませんでした……。

幸いなことに、すぐに次の新幹線に乗ることが出来、皆さんと無事合流することが出来ました。
山陽新幹線は約10分おきに出ているんですね。
日本の鉄道は、やっぱりスバラシイ♪

旅の詳細はまた後日。

(ちなみに歯磨きは車内で、髭剃りは省略しました)

漫画「クッキングパパ」

学校を出て勤め始めた頃、ある喫茶店へほぼ毎日通っていました。
お爺さんお婆さんの二人で切り盛りしていて、ランチメニューはカレーライスか焼きうどんのみ。
なぜこの店に通い続けたかというと、

① 不精者且つ味蕾の死んでいる私は、店やメニューを考えるのがメンドーである
② 値段が安く薄給の身には実にありがたい
③ 漫画の単行本が沢山置いてあり、気分転換にちょうどよい
④ なぜだか御夫妻に気に入られ、顔色が悪い時などに漢方薬などを頂いたりして、通わぬわけにはいかなくなった

この店で「クッキングパパ」や「ハロー・ハリネズミ」(「課長島耕作」の人の作品)などの漫画を知りました。

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特に「クッキングパパ」の博多に住むサラリーマンの生活をホノボノと描く世界は、
仕事で荒んだ生活をおくっていた私にはとても魅力的で、癒されました。

10年以上の時を経て博多へ行く機会にも恵まれ、漫画で見た店や屋台を発見すると、なんだか嬉しくなります。

「パラレル・ニッポン 現代日本建築展1996―2006」東京都写真美術館

10月21日から12月3日まで東京都写真美術館にて「パラレル・ニッポン 現代日本建築展1996―2006」が行われています。
日本の建築家によるここ10年の作品をパネルや模型で紹介する内容。
この展覧会は以後海外諸国を巡回するそうです。
我が師・広瀬鎌二の「勝山館跡ガイダンス施設」(設計:文化財保存計画協会+広瀬研究室)も展示されています。

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この建築は本邦初の鋳鉄を主構造に用いた建築で、構造家の増田一真さんはこの作品で松井源吾賞を受賞されています。

建築に興味のある方は、ぜひご覧になってはいかがでしょうか?