8月9日の日曜日、家づくり学校第4回「素材から考える」の講義が行われました。
この日の中心は当学校長でもある泉幸甫さんのお話。
現代の建築家達はカタログを見ながら既製品を組み合わせることに汲々とし過ぎて、本質的な創造性を失いつつある、そこから脱却するには、建築家それぞれが独自の工夫をしなければならない、と熱く語る校長。
具体的な方法論として、既製品を用いながらも創造性を高める工夫、自然素材を用いる、さらに自分自身で材料や部品を開発するなどを挙げられていました。
特に自然素材の話は泉校長の面目躍如、実際に生産現場へ出向いて素材から建築を捉え直す姿勢には感服させられます。
事例として徳井正樹さんが話されたのは、氏自らが実践されている瓦と現代を繋ぐ試み。
地場瓦の復刻から始め、さらには現代のオリジナル「離瓦」の開発、達磨窯の復元へと至る、これまた極めてバイタリティ溢れる刺激的なお話。
極めて内容の濃い時間はアッという間に過ぎ、もっともっと長くお話を聞きたいと思いました。
(2009年8月18日 「家づくり学校公式ブログ」より転載)