6月28日の日曜日、家づくり学校第2回「生活から考える」の講義が行われました。
外はあいにくの雨、しかしながら会場内は真夏の如く熱気で満ち溢れているように思ったのは不肖ヤマモトだけでしょうか?
前半は田中ナオミさんのお話。
住宅というものはすべてが個別解である。
そして親子なり孫子が一緒に住まう時間は限定されたわずかな時間かもしれない。
そんな短い時間の為に家づくりをすることは無駄なのか否か、そのことを強く再考させられるお話だったように思います。
中でも私の印象に残ったのは、「柱の傷は一昨年の~」という言葉にもあるように、家に歴史の痕跡を残すことで我が家に対する家人の愛情を育むことの大切さでした。
後半は当学校副校長でもある本間至さんのお話。
住宅はあくまでも建主それぞれの個別解に過ぎないというお考えはナオミさんと同じです。
それに加えて本間さんが強調されたのは、
住宅設計には時代的な普遍性(ハード面でもソフト面でも)をシッカリ反映させるべきで、それこそが建築家の存在意義ではないか、
ということ。
ご自身の作品を冷静且つ厳しく自己分析しながらお話くださいました。
講義の最後で家具の設計事例もご紹介くださいましたが、もっとたくさんお話を聞きたいと思ったのは私だけではないはず。
ホットな田中さんとクールな本間さん、一見対比的なお二人のお人柄が印象に残った講義でしたね。
もっともワタクシ、個人的にはお二人とも熱過ぎるほど熱いと思っておりますが。
講義の後は例によって有志による懇親会へ突入、目白の夜は熱い建築談議でふけていったのでありました。
(2009年6月30日 「家づくり学校公式ブログ」より転載)