翌日、延泊組は青森県立美術館へ(設計:青木淳 2006年)。
レンガという素材に染み付いた固定観念(おそらくそれはノスタルジックなもの)を払拭しようというのか、全てを白く塗り潰し極めて平板な扱いにしています。
先に見学した仙田作品や前川作品では空間構成に序列(ヒエラルキー)を与えそれを明快に表すことに腐心しているのに対し、この美術館では各々の要素が放り出され偶発的に隣り合っているかのような印象(実際には建築家による周到な操作があると思われますが)。
茫洋とした迷路的な空間が、絶対的な価値観を見出しにくい現代という時代を、見事に表現していると感じた次第です。
長々と書いてまいりましたが、修学旅行のお話はこれにておしまい、また来年を楽しみに筆を置く事に致します。
幹事の椛澤・村田・宮野のお三方、見学の際にご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。
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