トップライト考

慶應病院・2号館の中庭に面した、ガラスブロックによるトップライト。

01(DSC_0067・20180526)加工(2)・レンズ補正垂直+10角度+3度・明るさ-75コントラスト-50・彩度-100・露光量ガンマ0.85・縮小300×300
形そのものは水勾配もしっかり取り、悪い訳でないのですが

02(DSC_0055・20180526)加工(2)・縮小300×300・背景のみぼかし強×3・背景のみ自然な彩度-100
枠材の継手部分がこの有様。
シーリング材を左官の目地漆喰の如く盛り上げて雨の侵入を防いでいます。
ここが劣化したら、即、雨漏り。

03(DSC_0683・20180602)加工(1)・背景のみぼかし強×5・背景のみ自然な彩度-50・縮小300×300・自然な彩度-50・手前のみシャープ・背景のみぼかし強×1
この手の納まり、実は我が家でも同様の部分がございます。
昨年の補修時、止むを得ず、やはりシールのテンコ盛りに……。
我が家の場合、竣工直後から25年以上トップライトからの雨漏りに悩まされ続けて来ました。
下階の収納棚に入れていた貴重な書籍がダメになるなど被害が続出(ちなみに断じて私の設計ではありません)。

我々の世代は、先輩達から「シールに頼る納まりは厳禁である」と耳にタコが出来るほど念を押されて来ました。
いわんやトップライトに於いてをや、慎重にも慎重を期す必要がある事を、身を以て実感しております。