3月18日に家づくりの会主催の住宅見学会に参加しました。
川越の蔵造商家の建ち並ぶ通りから少し歩いたところに川崎君子さん設計のS邸があります。
写真で拝見していた時には、縁桁を省いていること等に違和感があったのですが、実見してその意図が分かりました。
なるべく余計な線を消し去り、庭を引き立たせるための演出だったのです。
低めに抑えた空間のプロポーション、玄関脇の壁に設けられたハッカケ納まりの横連子、刷毛目を残したシックイ塗り、天井際に目地を設けて浮かせて見せる等々、
高価な材料を用いることなく数奇屋の美学を表現していて、心地好い雰囲気を醸し出しているのです。
まだまだ勉強しなければ、と思いました。
(写真は家づくりの会HPから拝借しました)