「軽井沢新スタジオ」 設計:アントニン・レーモンド

建築家・濱田昭夫さんのご尽力で、レーモンドの「軽井沢新スタジオ」を見学することが出来ました。
当時のレーモンド設計事務所は、夏になると一部のスタッフがここへ移動し仕事をしていたそうです。
木立の中、赤い鋼板屋根が見えてきました。

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本来はこの上に、さらに茅が葺かれていました。
材料の入手難などから当面やむを得ず鋼板のままにしておられるそうです。茅葺きをするには、材料・職人とも確保するのが大変なのです。

中へ入るとあの有名な現場打ちのコンクリート暖炉が!

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その太っちょで愛らしい姿形にしばし見とれていました。
この暖炉はとてもよく燃えるそうです。

小屋組は一見、民家風で粗雑なものに見えますが、垂木の配り方などを見ると十分に検討されたことが分かります。

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レーモンド夫妻の寝室には2つのベッド(昼はソファーとして用い、夜は手前に引き出してベッドにするそうです)がありました。
とても質素な、しかし素敵な部屋ですね。

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暖炉の間には建築家自らデザインした家具が当時のまま置かれています。
椅子は一脚ずつ微妙に異なります。少しずつ改良を加えていったそうです。

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レーモンドからこの家を譲り受け、とても大事に維持されている現在の所有者(レーモンドのお弟子さんです)から、この家にまつわる沢山の興味深いお話をうかがいました。ありがとうございました。

優れた建築には人を突き動かす力があるんだ、ということを再認識した午後でした。

06年11月2日追記
スタジオ内に飾られていたレーモンドのスケッチが小林英治さんのブログに掲載されています。あわせてご覧ください。

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