長谷部緑さんの「桜ヶ丘の家」を見学した後、長谷部さんと一緒に「若葉台の家」へうかがいました。
「若葉台の家」は坂東順子さんの設計アトリエ兼ご自邸です。
周辺は電線の地中埋設(無電柱化)がされており、緑道なども整備された非常に好い環境です。
上の外観写真から分かるように2つの箱を45度振って並べています。
各々の外壁を塗り分けた明快な構成で、実に私好みの建築でした。
左の赤い箱は、スリット状の吹き抜けを挟んだ4層のスキップフロアによる構成です。
天井の高い居間・食堂の上に、子供室や書斎が完全に囲われることなくオープンな形で浮かんでいます。
居間から各部屋へ声が届き、なんとなくお互いの気配を感じ取れるのです。
アトリエは45度振られた右の白い箱に配され、独立性が保たれています。
それでいて、居間との間の透明ガラスを通して設計作業中にも家族の様子が分かるそうです。
私がお邪魔した時、既に日が傾き始めていました。
先に来ていた田代敦久さん、菊池邦子さん、そして長谷部さん、坂東さんご夫妻とお酒を飲みながら楽しくお話することが出来ました。
心地よい空間にすっかりひたりきってしまい、夕食の時間までお邪魔してしまいました。
(写真はJ環境計画のHPから拝借しました)