1枚目の写真は歓喜院聖天堂の拝殿脇階段。
急勾配の石積み階段が本来の物ですが、このままでは日常不便なので、その上に緩い勾配の木製階段を載せています。
このように昔の建物は、必ずしも現代人にとって使い易いとは限りません。
弊社が実施設計を担当した「さいくう平安の杜」でも
2枚目写真のように階段は、復元のそれと活用(見学等)の為のそれ、と二段構えにしています。
こうした新旧が混在する部分には、当時の雰囲気を壊さぬ配慮が必要であり、意外と設計に気を遣うものです。
(下写真:畑拓さん)
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