9月はじめの日曜日、建築家・原田一朗さんからホームパーティーにお招きいただき、お邪魔してきました。
そこは氏の自邸「HRD」。
1階部分を900㎜ほど地面に埋め込んで高さを抑えた木の箱が、周囲の街並みに違和感無く溶け込んでいます。
中へ入れば、プロダクトデザイナーでもある氏ならではの絶妙な比例感覚で、各部寸法が見事にコントロールされているのを感じます。
しばし佇んでいると、箱状の水廻りコア部分が大きな家具のように、さらに建築そのものもより大きなジャイアントファニチュアに見えてくるから不思議です。
枠や巾木といった見切り納まりを徹底的に消し、一見素っ気ない、それでいて噛めば噛むほど味が出るような、長時間飽きの来ないであろう実に快適な空間が、そこにはありました。