先日、私が舎弟を務める(笑)、建築家であり東洋大学教授でもある内田祥士さんのお伴で、青森県八戸市にあるやまと鋳造工業の工場を見学してきました。
これは北海道上ノ国町に建つ「勝山館ガイダンス施設」。
我が師、建築家・広瀬鎌二の作品(注)です。
私も設計チームのチーフとして参加していますが、白く塗られた部分は鋳鉄造。
おそらく本邦唯一の本格的鋳鉄造建築ではないかと思います。
このたび内田さんがこの骨組を実際に鋳造した工場を訪ねたいということで、日本鋳造のKさんと私が案内役を仰せつかった次第。
これは鋳型に溶けた鉄を入れているところ。
製品が完成するまでの工程ひとつひとつが大変興味深く、実に勉強になりました。
と同時に、間近に見る鋳造の様子にとても神聖な印象を受けた私です。
(注)設計は文化財保存計画協会+広瀬研究室。雑誌「新建築」04年11月号に掲載されていますが、その際にも内田さんが寄稿してくださっています。