トマト栽培考

私はプランターを用いた野菜づくりを趣味としています。毎年ミニトマトを育てていますが、実が割れてしまったり皮が固くなってしまったりと、お店で売っているような物を収穫するのはなかなか難しいものです。
トマトは南米の高地が原産地。赤道に近い場所ゆえ日中は高温となるものの、標高が高いので夜間は結構冷え込みます。そして乾燥し石ころが混ざるような痩せた土壌。そんな場所で生まれた野菜を日本のような高温多湿の場所で育てるには、それなりの工夫がいるようです。

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美味しいトマト栽培で有名な永田農法では、なるべく原産地に近い環境を作って育てるのだとか。
雨に当てないようビニル等で覆う、肥料分の無い土を用意する、水や肥料を出来るだけ与えないようにする、苗を植え替える際に根を切って刺激を与えてやる、などなど。先祖帰りを促す一種のスパルタ栽培ですね。
この方法、なんだか人間教育にも有効なように思うのは私だけでしょうか?

(NPO法人家づくりの会メールマガジン2011年4月号より転載 一部修正)