目黒散歩(その2)目黒区美術館コレクション展 新収蔵品を中心に+清原啓子の銅版画

前回の続きです。
目黒区美術館に入ると、まずは草間彌生(1929~)さんの大きな絵画「無限の網B」(1964年)と中を覗き込む不思議な立体作品「Endless Love Room 終わりなき愛」(1966/1981年)が迎えてくれました。残念ながらSNS掲載不可です。

続いて2階展示室へ上がると、寺崎百合子(1952~)さんの鉛筆で極限まで描き込まれた絵画が並びます。


左から「Taylor institution Library, Oxford」(2003年)、「Borghese Garden」(1992年)、そして「L’Opera」(1992年)。
いずれも物凄い迫力です。

隣の部屋には村上友晴(1938~2023)さんの絵画。
私は「無題(礼文)」という作品が気に入りました。
残念ながらSNS掲載不可ですが、美術館HPで御覧頂く事が可能です。

本日のメインは清原啓子(1955~1987)さんの極めて緻密な銅版画でしょう。
この方の作品は具象なので芸術音痴の私でも理解する事が可能です。
銅の原版並びに試し刷りから作品に刷り上がる過程が展示されており、大変興味深く拝見しました。
こちらもSNS掲載不可。美術館HPで一部作品を御覧下さい。


多和圭三(1952~)さんの立体作品「無題」(1999年)。


単なる角パイプを並べただけかと思いきや、近付いて良く見ると槌で叩いた跡だらけではありませんか!

現代美術には極めて造詣の浅い私ですが、いずれの作品も、質感と申しますかテクスチュアと申しますか、その技術的な側面に大いに惹かれるものがございました。