進行中の集合住宅は、外構工事に突入しました。
敷地と前面道路とは高低差があるので、低い擁壁を設けねばなりません。
コンクリートのハツリ仕上げ(注1)を採用しました。
6尺(約1.8m)間隔で目地を入れ、端を20ミリ程度残してハツります。
水抜きパイプも目地位置に合わせました。
下の赤い線が最終的な地面のレベルとなります。
仕上げた職人さんが道具を見せてくれました。
端部は、欠けやすいので、上の道具を用いて慎重に手でハツります。
その他は上の機械を用いるそうです。
いずれも先端がビシャン(注2)の形になっていますね。
彼等のおかげで、とても美しい仕上がりになりました。
(注1)コンクリートの表面をタガネやドリルで荒らして岩肌風に仕上げること、または既存コンクリート構造物をドリル等で破壊することを、建設業界では「ハツる」と呼びます。
(注2)ビシャンとは、石を加工する際に用いる先端に凹凸のある金槌状の道具。