先週末、私が所属している家づくりの会有志による研修旅行に参加しました。
建築家・松本直子さんと㈱守甲さんのご尽力により実現したものです。
厚く御礼申し上げます。
まずはYKKグループの工場を見学。残念ながら撮影禁止につき、写真はありません。
直径約36センチ、長さ約60センチのアルミの塊を約500℃に加熱して金型に当てて押し出すと、グニュ~ッと約70メートル(!)にもなる細いアルミ型材が出てきます。トコロテンのようなものだとお考えください。
その後、表面処理等を経ていわゆるアルミサッシへ形作られていく様子は、見ていて誠に興味深いものでした。
もうひとつ、YKKといえばファスナーが有名ですが、その種類の多さにもビックリ!
防水型ファスナーなど、建築に利用出来そうな興味深い製品も幾つかありました。
その後、同社の迎賓館である前沢ガーデンハウス(設計:槇文彦 1983年)を見学。
既に日は落ちてヴィラ風の外観はよく見えませんでしたが、内部はジックリ拝見することが出来ました。
高い吹き抜け天井のエントランスホールに和紙入りガラスの箱がそびえ立ち、これが階段室です。
その脇には、民家をモチーフにしたと思われるコンクリート打放しの柱梁が目を引きます。
柱にささる二つの梁の上端は揃っておらず、構造的には必ずしも合理的ではなさそうです。
しかしながら、正方形モチーフを徹底的に用いた室内にあって、その意図的な破調が実に効果的です。
螺旋階段も、いかにも槇氏の設計らしい端正なものでした。
この日の研修はここまで。
春日温泉にあるリバーリトリート雅樂倶へ宿泊、夕食後は深夜までカラオケ三昧でありました(笑)
(つづく)