俳優・加藤剛さんの訃報を知りました。
氏は、私達の世代にとって正統派二枚目俳優の代表格だったのではないでしょうか?
何と言ってもTVドラマ「大岡越前」での奉行役。
養生所医師役の竹脇無我さん(この方も故人です、嗚呼……)とのハンサム揃い踏みは同ドラマの見所の一つでありました。
このドラマの音楽は、「水戸黄門」の其れと共に既に私のDNAに書き込まれているに相違ありません。
映画では「砂の器」の音楽家役が氏の代表作なのでしょうが、個人的にはもう1作。
題名を失念しましたが、下記のような話。
加藤剛扮する主人公は、妻である岩下志麻との幸せな生活を、事故に遭遇した事で捨て去る決断をし、もはやこの世に存在しない人間として生きる(その際の愛人は市原悦子!)。しかしその後、妻が自分の生存に気付いている節があると知るや元の生活に戻りたくなり、家政婦、もとへ、悦ちゃんを捨て元の家に帰ってみると……。
こんな怖い内容の映画でございましたが、若かりし加藤さんのカッコよさは、男の私でも痺れる程でありました(どなたか題名が分かる方、御教示下さい)。
またしても昭和を代表するスターがこの世を去ってしまいました。
心から御冥福をお祈り致します。